唐突に月をバックに絵を描きたくなって、月夜ならやっぱり狼次元さんかなと。
ふらり、夜の町に繰り出して大分時間が経った。
別に何をするわけでもない。
・・・・・ただ、独りになりたかった。
ルパンと出会ってから、知らなかったことを、たくさん知った。
人の温もりとか、優しさとか、
愛しい、っていう想い、とか。
知りたくなかったことも、たくさん知った。
人恋しさとか、寂しさとか、
切ない、っていう想い、とか。
全部全部、教えたのはアイツだ。
離れたいわけではない。でも、これ以上を知るのが怖い。自分が変わるのが、怖いんだ。
どうにか、なっちまうんじゃないかと・・・想う。
アイツの声も匂いも温もりさえも、全てがどんどん俺を追い詰める。どんどん逃げられなく、なる。
「どうかしてる・・・・。」
ふるり、身体が震える。吐息も白く色づくところを見ると、大分冷えてきているらしい。
考え事をしすぎて寒さも忘れていた。
・・・・いや、もっともっと、寒さにも強かった。寒いだなんて、山奥じゃ当たり前だった。
今の寒さなんて・・・・平気、なはず・・・・。
「次元!」
月に照らされて、目の前にたたずむ一人の男が視界に映る。
キラキラ輝いてる、世界でたった一人の、大泥棒。
「っ・・・・、ルパン・・・・。」
アジトから一人飛び出してきていたことを思い出して、少しいたたまれなくなる。
・・・別に、ルパンと一緒に住むとか相棒になるとか、そんなこと約束したわけでもないし怪我が治った時点で俺の自由のはずだ。
だから、別に、悪いと思う必要も、ないのに・・・。
「寒かったろ?」
きっとこの寒空の中、ずっと俺のことを探していたんだろう。
息は少しあがっているし、うっすらと汗をかいてる。
それなのに、何も言わずそっと俺に自分のジャケットをかけてくれて。
にっと笑いながら、帰ろうって、手を差し伸べてくれた。
ーーーーーああ、やっぱり、寒いなって思って。だから俺は、温かいルパンの手を掴んだ。
ー心地よい温もりを覚えてしまったら、もうー
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どうしてもイラスト描いてると妄想がかきたてられます・・・っ!!!!
狼次元さんも、きっと一度はルパンから逃げようと試みたかなと思って・・・・突然現れた心地よさって、きっと失う怖さとか、変わる怖さとか、色んなものがあると思うんです。
だから、アジトを飛び出してみた狼次元さん。色々考え事しちゃうけど、全部ルパン様のことばかり。
以前も同じように悩んでましたが、ずっと悶々と悩むのが好きなので、ついついまた同じように悩ませてしまいました。
結局迎えにきてくれるルパン様に吸い寄せられるように、一緒に帰ります。ええ、もう離れられるものですか!////(満面の笑み)
しかしながら、アジトに戻った時に狼次元さんがいなくて、焦って飛び出すルパン様とか一生懸命探すルパン様とか考えると、実はかなり萌えます悶えますルパン様あああああっ・・・!!!////////←
それを狼次元さんに見せようとしないところがまた!ぐっ
そしてバレンタインへのぱちぱちもありがとうございますーー^^/////実はかなりかなあありドキドキしてました・・・・・・ご期待にそえてなかったら本当、無理心中ものだな、と・・・・(誰とだ)。
少しでもお祝いになってたら嬉しい限りです!
嬉しいコメントもありがとうございます!!明日仕事から帰って速攻でお返事しますねええええっ/////
さてさて、ちょっとここからパチについてなのでネタバレダメとか聞きたくないYOという方はここまででお願いします!!
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