またもやいただいたコメントから妄想たくましく・・・っ。
見たり聞いたりするとすぐに萌えてしまって仕方ないです!
悪いのは私じゃない・・・素敵過ぎるル次が悪いんだ!(責任転嫁)←
と、言うわけで小話です。らぶらぶです。毎度同じようなのすみません。<趣味がばれちゃう!
↓↓つづきから↓↓
[7回]
=だから、傍にいて=
「なぁ、次元。お前の欲しいモノって何?」
「はぁ?」
ある昼下がり。唐突な大泥棒の問いかけに、料理をしていた次元の手は止まる。
カチリ、と火を消す音を響かせ、後ろにいるルパンと向かい合う。
「何だ、突然。」
「良いからさ、欲しいモン、教えてよ。」
理由を問うも、答えはなく。有無を言わさない態度に、次元は眉をひそめる。
それは応えるのが嫌だからでも、ルパンが答えを返さないからでもなく。
「欲しいモン、ね・・・。」
すぐに思いつかないからであった。
トクベツ誕生日が近いわけでも、ルパンの好きそうなイベントごと(バレンタインやクリスマスなど)が間近に迫っているわけでもない。
それこそ、なぜ今?というような問いに、悩まずにはいられない。
例えばそれが今から買い物に行くから、などの簡単な理由であれば“酒”やら“タバコ”やら手軽なモノを出しても良いが、どうやらそうではないだろうと長年の勘が告げる。
「特に、ねぇな。」
一応考えて出した答えがこれなのだから、許して欲しいと思うのだが、当然ルパンが満足するはずもなく。「言うと思った・・・・」と呟きながら項垂れる姿に、ため息が出る。
というより、予想がついているならわざわざ聞かないで欲しいものだ(料理の邪魔といえる)。
「欲しいモノなんて、突然聞かれて思いつかないだろ。」
「いや~普通はね、次元ちゃん!人間欲深いものなのよ?!俺様だって、かわい子ちゃんとかお宝とか!い~~~っぱい欲しいモノあるもんね!」
ガバっと顔を上げて、にししっと笑うルパン。身体全体で、“欲しいモノ”の大切さを体現する。
「へぇ。」
ルパンの欲しいモノなど聞き飽きた次元は、そっけなく応える。それにすかさずルパンが口をはさむ。
「何その反応!あのね、次元。人間ってのは、欲があるから生きていけるんだぜ!?それを満たすために努力して、満たされるがために快を感じる!な?!」
どこかの宗教家にでもなったかのように熱弁するルパンに、次元はツッコミも入れることが出来ず話しを聞いていた。
「だっからさ~・・・・・次元にも絶対あると思うんだけっども・・・・。」
最後の方はごにょごにょ言って聞こえないが、どうやらルパンはどうしても、次元の“欲しいモノ”ひいては、“欲”が知りたいらしい。
「ふぅ・・・・ルパン。何にも要らねぇって言ってんのに、欲しいモノを言えと良いやがる。お前さんは、もし俺がそれを言うなら、絶対にくれんのか?それとも、ただ聞きたいだけか?」
ただの興味やら好奇心やらで言い募ってくるのなら、正直もうこの話は終わらせたい。温めいてた料理もそろそろ冷えていく頃だろう。
キロリ、と帽子の下から睨むようにルパンに言ってやれば、ルパンは一瞬言葉を切って笑みを消す。
そこにあるのは、ルパンがあまり見せることはない真剣な表情、であった。
「そんで?お前さんは、俺に“満足”をくれるのか?くれないのか?」
再度、ルパンに問う。
見つめるルパンの瞳に、迷いはなく。視線を合わせたまま、ルパンがゆっくりと次元の元へ歩み寄ってくるのを答えとともに待つ。
息がかかる程の距離となり、そこで殊更ゆっくりと開かれるルパンの唇。まるで、審判を待つかのように、どくり、と心臓が高鳴る。
「ルパ・・・・ッ」
「やる。」
「?」
「やるよ、お前になら、全部。」
「ッ・・・・なに・・・。」
「やるから。だから、」
ルパンがくれると言うのだから、きっと、それは真実なのだろうと思う。この世界の大泥棒は、言ったことは必ず
遂行する。常人には出来ないようなことでも、笑って、楽しそうに。まるで神か何かのような男なのだから。
そのカミサマが、贈り物でもくれようと言うのだ。
「・・・・・だから?」
その代償は?
「俺の傍にいて。」
ずっと、と付け加えるルパンの唇が、自分のモノと重なる。暖かくて、心地の良い、優しいキス。
唇が離れた後、「な?」と小首を傾げて問いかけてくる男。
その可愛い仕草と先程までの雰囲気とのギャップに、笑いがこみあげてくるのを感じ。
目ざとく気づいたルパンに、とがめられてしまう。
「あ!次元ちゃん笑ったな!!俺様超本気なのにっ!!!」
拗ねたように言って、身体をぎゅうううと抱きしめてくるルパンは「お仕置き」と言ってはいるが、それはひどく甘くて優しくて。
大体、まるで大きな存在であるルパンが、自分のようなモノを欲しがるのがおかしくて。たまらなく、嬉しくて。
「十分だよ。ルパン。」
「ん?」
きょとんとしたルパンに、次元は言葉を続ける。
「これで、十分だって言ってんだ。俺の欲しいモンは、」
両方の腕をルパンの背に回し、そっと力を加える。
「ここにあるからな。」
ぎゅっと抱きしめてから、耳元で「お前がいれば、それで。」と囁いてやる。普段なら抱きしめるのも、言葉を与えるのも、恥ずかしすぎて出来ることではないが。
かああああっと顔を赤くして、眼を見開く珍しいルパンが見れたことに、たまには良いだろうと思う。
触れ合う部分は熱くてたまらないが、料理はきっと、もう冷めているに違いない。
そんな、ある日の昼下がり。
―Fin―
すみまっせん!orz=ずざーー(スライディング土下座)
元ネタはもっと美味しかったはずなんですけど!!私に脳内変化されると、こんなものになっちゃいます!!!ひええええっΣ( ̄□ ̄lll)
つか、もう、ラブラブすんじゃねーよ☆と自分で突っ込みたくなりました。笑
これ、傍から見たら「ええええええ・・・・」ってくらいバカップルですよね。真顔
多分、侍さんとかいたら、瞑想しきれずにその場を去るか、突然切りかかってくるくらいやりそうだ。
ではでは!今から出かけてきます・・・・・!いそいそと打ってくる!!!(^v^)vvうふふ
読んでくださってありがとうございましたvv
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