=Fake=
「・・・おかえり、次元。」
「・・・・あぁ、ただいま。」
深夜遅くにご帰宅した相棒へ声をかけると、そっけない返事が返ってくるだけ。
ルパン自身、やっと自分の相棒になった次元が知らないところで何かすることを好まず、不機嫌になってしまうのは仕方がなかった。
何度、でかける先くらい伝えてほしいと言ったところで、次元からは「ガキじゃねぇんだ」の一言で一蹴されるだけ。
どこで何をしているかくらい知っておきたい感情を、どうして理解してくれないのか。
出逢ってから1年程経っても変わらずクールでストイックな次元に、ルパン自身不満が溜まっていた。
誰よりも、信用して信頼して。全て打ち解けてしまいたいのに。そう願うルパンとは裏腹に、次元は人とは一歩壁を作っているようで。闇の世界で生きるからこそ、人を信じ過ぎることで食らう痛手を知っているのだ。
次元の心情を察しているからこそ、ルパンはそんな心配自分には必要ないのだとわかって欲しかった。
次元を裏切ることなど、ないのだから、と。
そんな想いのすれ違いは、日に日に大きくなっていた。そんなある日の出来ごと。
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「あーーったく、今日もやられたーーーーっ!!全く!不二子ちゃんったら酷いっつーの!!」
盗み出した宝石を求められ、その魅惑のボディに誘われるがままアジトを後にして。
後ろでため息をつく次元を置いて、ルパンは不二子とともに夜のホテルへ行っていた。
当然、いつもの如く得られたのは裏切りだけで、不二子は盗んだ宝石とともに消え失せていた。
悔しい想いを胸に、真夜中のアジトへと戻る。
ーぎぃ・・・・・・・
もうさすがの次元も寝ている時間だろうと、こっそりとリビングへ足を踏み入れる。
真っ暗な室内。物音を立てないように歩を進め、ソファの近くまで来たところで人の気配を感じた。
ちょうど良く雲に隠れていた月が顔を出し、室内に明かりを差し入れる。
見ると、テーブルの上は空の酒瓶だらけでソファには真っ赤な顔で眠っている次元がそこに居た。
「・・・・珍しい・・・な。」
酔った姿どころか、寝ている姿すら中々拝める機会もなく、傍に寄っても目を覚まさないとは余程のことで。
どうしてこんなに深酒したのかはわからないが、まだ夜は肌寒い季節。フルリと震える次元を、起こそうと手を伸ばす。
「おい、次元・・・・こんなトコで寝たら風邪ひくぜ?」
「んっ・・・・ぅ。」
吐息のような声を漏らして、次元は少し身じろぐ。
赤い頬に、濡れた唇が扇情的で、知らずルパンの心臓はドキリと高鳴っていた。
「おいおい、男相手に何ときめいてんだか・・・・。」
自分に呆れたように苦笑し、ルパンは再び声をかける。
「次元!起きろ・・・・!!起きねぇと、お姫様抱っこでもして連れてっちまうぞ?!」
「ん・・・ッ・・・・ルパン・・・・・?」
ぼんやりと瞳を開ける次元と視線を合わせて、「ほら、起きなさいって。」と言葉を続ける。
少し開いた胸元や、震えるまつ毛がやはり色っぽくて、いつもとのギャップに戸惑いながら。
「・・・・じげ・・・・・んッ?」
「ルパン・・・・・」
起きあがるのに手を貸そうとした瞬間、引かれた腕。
驚く暇もなく、ルパンはそのまま次元の胸元に引き寄せられた。
「ッ!?///////次元、お前っなッ何・・・・・」
「ルパン・・・っ・・・・///////」
「~~~~~っ!?;;」
引きはがそうとする前に、にこりと微笑む次元に目が釘付けとなる。
真っ赤な顔で、瞳は潤み、眉も眼光もいつもの鋭さの欠片すらなくて。
無邪気な表情は、普段からは絶対見ることもできない可愛らしさでいっぱいだった。
「じ、じ、次元・・・・っ!!離しなさいってば!!!!//////」
「・・・・ヤダ。」
ぎゅう、とルパンの頭を掴んだままぐりぐりと頬ずりする次元は一体どこのどいつか。
驚きと照れが混じって、ルパンはばたばたと暴れるが、掴まれた腕は離されるどころか強くなる一方だった。
子供のように駄々をこねる次元は、更にちゅちゅとルパンの頬や額にキスまでし始めた。
「~~~~~~~~//////んなっ!?;;なッ!!じっ次元ーー?!;;;」
「んー?」
「や、や、辞めなさいって?!ねっ?!ほら、良い子だからっ!!!!;;」
「・・・・・なんで?いや?」
「嫌!!じゃ!!ないですけどっ?!//////」
拗ねた表情で問われては、嫌だなどと言えるはずもなくて。
可愛すぎるその表情に、ルパンは心臓が大きくどくどくと脈打つのを感じていた。
「こ、これ以上すると、我慢できないぜ?!次元っ!!!!;;」
「ふぇ?・・・・何すんの?」
「えっと・・・ほら・・・・その・・・・ッ・・・・・え、エッチなこととかしちゃうかも・・・・よ?」
酔っ払いの戯れに、ルパンも痺れを切らし脅してみようとするが、自分で言った言葉に「俺は何言ってんだ!」と軽く後悔する。
頭を抱えたくなってガックリと項垂れたところで、耳を疑う言葉が聞こえて。
「ん・・・・イイよ?」
「へ?」
「えっちなこと・・・・してイイよ?」
「ーーーーーーーーーーーっ?!//////////////」
とろりと蕩けた瞳がルパンを捕え、恥ずかしそうに呟く次元の可愛いこと。
何かがぶちりと切れ、ルパンはそのままの勢いで次元の衣服に手を伸ばす。
「後悔しても知らないからな?」
「うん・・・・・」
最後の確認、とばかりにルパンは次元に問うが了承の言葉を得る。
ゆっくりとボタンを外しながら、次元の首筋に舌を這わせると「ふぁ・・・・」と漏れる甘い吐息に身体が高ぶるのを感じていた。
「ん、んッ・・・・・ぁ、ルパン・・・・ッ//////」
「次元・・・・ッ・・・・・・」
「はぁ、あ、あんっ・・・・ああッ・・・・///////」
首筋、鎖骨、胸へと除々に下降し舐めたり噛んだりと刺激を加える。
赤く色づく肌が美しく、更に熱を帯びる身体はルパンの与える刺激でびくりびくりと震えていた。
ゆっくりと下肢にも手を伸ばし、直接熱を掴むと次元の腰が大きく跳ねる。
「ひゃ!ぁ、ぁッ・・・そこ・・・・ダメ・・・・ッ////////」
「気持ちイーだろ?」
先走りを流す竿を強く擦りあげ、高い声をあげて反応を示す次元に気を良くして敏感な先端を引っかく。
「ーーーッ!ぁんっ!!!ひゃぁう・・・・あ、イッちゃう・・・からぁっ!!!!//////」
髪を振り乱して悶える次元が可愛くて、ちゅと頬にキスを贈ると、次元から唇を寄せてくる。
「んっ、んっ・・・んんッ・・・るぱ・・・・ぁ・・・・・」
「ふ・・・次元・・・・。」
唇を深く合わせて、熱い舌を絡めとる。唾液の混ざり合う音がぴちゃぴちゃと聴覚を犯し、次元はルパンに縋るように両手を首に回して抱きついてきた。蕩けあう程長いキスを贈り、次元が満足したのを確認して唇を離す。
最後にちゅっと軽く唇を合わせてやると、にこりとほほ笑む次元は無邪気さと妖艶さが混ざり合っていた。
早く次元とひとつになりたくて、ルパンは指を後孔へと伸ばす。
くちゅ、と1本挿入するだけできゅうと締まる孔はまだ狭くて、でも溶けるように熱かった。
「はっ・・・・ぁ、あうッ・・・・・・//////」
濡れた音を響かせながら、2本3本と指を増やし、痛みのないように後ろを慣らす。
ルパンの指の形に広げられ、奥にまで刺激を加えられて次元はただ甘い声で啼くしかなかった。
「ひ、ャ・・・・・ぁッ・・・!!あんっ!!はぁ・・・・・ぁ!!も、もう・・・ルパンっ!!!//////」
「ん、もう・・・イイか?」
「んっ・・・うん・・・・だい・・・じょうぶっ・・・・だから・・・・ッ///////」
生理的な涙を流して、次元は自分から足を開いてルパンを求めた。
その扇情的な仕草にルパンは目眩のような感覚すら覚え、堪え切れずに自身を突き入れる。
「ひゃっぁ!!!!!ッつあ!!!あんっ!!あああっ!!!!!」
更に高い声を上げ、次元は身体をわななかせる。惜しげもなく漏れる甘い声は、ルパンを高めるには十分な程で。
「くっ・・・・次元・・・」
「やぁ・・・・あっ!!はぁん・・・・!!んっ!!んッう・・・・!!ひぃ・・・・ッ・・・・!!!//////」
抱き合いながら、お互いを求めて腰を合わせる。
次元の中は熱くて、ルパンを求めるように絡みついていた。
涙を流しながら身悶える次元の反応が変わる部分を見つけ、ルパンはその場所を強く擦りあげる。
「ぁっ!!!ああッ!!や、やめっ・・・そこ、そこは・・・・ッあんっ!!!ダメぇッ!!/////」
「ッ・・・・・、何で・・・?」
「ひャぁ!!!あっあぅ・・・!んッ・・・んんっあ!!!よ、良すぎて・・・おかしく、なっちゃぁ・・・・うからぁッ!!//////」
可愛らしすぎる次元に、ルパンはラストスパートとばかりに腰を掴み上げて、抜ける程に引いて激しく突き入れた。
「や!ぁっ!!ああっ・・・・・んんっ・・・・・あああああああッ!!!!////////」
「くっ・・・・次元・・・・。」
前立腺を突かれ、身体を反らした次元は悲鳴のような嬌声をあげてルパンを締め付けた。
その絶妙な締め付けに誘われて、ルパンも絶頂を迎え精を吐きだす。
「・・・・・ん、・・・・・ルパン・・・・好き・・・・////////」
次元は身体をびくびくと震わせながら、蚊の鳴くような声でそう囁き、そのまま意識を手放した。
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「おはよ、次元ちゃん。」
「何がおはようだ、もう昼だぜ。」
意識を失くした次元を十分に清め、ベッドへと運んだルパンはその後独り自室で眠った。
起きた後、リビングへ行くと腰を擦りながら不機嫌そうにタバコを吸う相棒がそこに。
あれだけ酔っ払っていれば、きっと記憶も乏しいだろうと踏んで、わざと普段通りに声をかけるとやはり普段通りの次元で。
あれだけ求めあった後であるのに、寂しさは募るが安心した気持もあって。
酔った相棒を好き勝手に犯したとあっては、ルパン自身申し訳も立たない。
けれど、今回の出来事で気づいた己の恋心ははっきりとしていて。
(次元には悪いけど、これからお前を本気で俺のモノにしちまうからな・・・)
そう心で呟いていた。きちんとシラフで自分のモノにできた時に、今回のことは謝ろうと心に誓う。
「飯どうすんだよ?」
「あー・・・・そうねぇ、自分で作ろうかな?」
「ああ、そうしな。」
「次元ちゃんも食べる?」
「ああ、そうだな。」
そう言い合って、ルパンが背を向ける。
その時。
ボルサリーノに隠れていた次元の顔が真っ赤であったことを、ルパンが知る由もなかった。
Fin.
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えっと、リクは「酔っ払っていつもの数倍可愛い次元さんとおたつくルパン様(ファーコン設定)」でした!!
こんなのですみませんそして遅くなってしまいすみませんーーーっ。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。
愛はこもってますので!!!!受け取ってやってくださいませーーーっ(ノ´д`ノ。・ゎーぃ・。\´д`\) vvv
もっとエロくすればヨカッタかなぁとか想いながら・・・・いやでも贈り物なので自重!笑
ではでは!
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