おぎゃぁ……!
赤ん坊特有の甲高い泣き声が響くアジトで、ルパンと五エ門は育児というものに紛争していた。
ルパンがとある道端で、知らないはずの女から「貴方の子です」と突きつけられて、今に至る。もちろん(おそらく)見に覚えのない子ども……返そうと思うが、逃げ去った女の行方(ゆくえ)は知れず。
「大体、お主の節操がないから、こんなことになるのだ!」
赤ん坊を泣きやませるのに必死な侍は、憤怒したように叫ぶ。
「だぁからっ!俺に身に覚えはないっつーの!!多分!!!」
「絶対とは言い切れぬであろう!?子まで宿す関係でありながら覚えもないなど、万死に値するぞルパン……見損なった!!」
「怒るなって五エ門!男にはそんな経験の一度や二度あるっての!!お前さんにゃわかんないだろうけどなっ!!!」
「拙者を愚弄するのかっ?!」
言い争いをしながらも、泣き叫ぶ赤ん坊の世話に追われる2人。
がちゃっ
そこに割って入った音も、赤ん坊の泣き声にかきけされる。
「…………何だぁ?;」
ドアが開くと共に入ってきた男、次元大介。目に飛び込んできた、赤ん坊に振り回される大の男たちに唖然とする。
「おい…?!」
大きな声で問いかけると、やっとルパンと五エ門は次元の存在に気付く。
その時の、2人の目の輝きといったら……!(次元談)
「わぁぁママのお帰りねっ!さっ次元ちゃんっ!早く赤ちゃんをあやしたげてっ!!」
「じっ次元……よく帰ってきたな!母親の愛がやはり必要だ……っ!!さぁ早くあやしてやってくれ!!」
今まで散々振り回された2人からすれば、表れた次元は救世主もといお母さん。
助けてくれ、とばかりに2人にすがりつかれて次元は慌てる。
「ふ、ふざけんなよ!?なんで俺が!!!」
「俺様の嫁さんなんだから当然でしょ?!」
「む。拙者の妻だぞ…!」
「俺は女じゃねぇ!!!///」
ツッこむとこはそこか?
というところで字数制限…すみませ!
[3回]
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