「…まだ、アイツは起きてんのか……。」
夜、目が覚めると、まだルパンの寝室の明かりがついていて。ここ数日間、ずっと寝ずに仕事の計画を立てていることを思い出す。
考えだすとあまりにものめり込みすぎるルパンを初めは心配したが、最近では止めることは出来ないと諦めていた。
真剣なルパンは、いつものふざけたルパンと180度打って変わって、まるで別人のよう。次元の言葉すら、耳に入っていないかのように集中してしまうのだ。全く、天才とバカは紙一重とは良く言ったものだと思う。
どうせ、声をかけてもムダだろう……。そう思い至って、再び眠りに入ろうかとも目を閉じる。しかし、さすがに一週間にもなろうかと言う期間、食事もあまり食べない不摂生を続けているルパンが気にかかり、眠りに入ることが出来なかった。
………………
………………………
……………ちっ
舌打ちをひとつして、体を起こす。アイツの相棒になって早1年。最初はお互いに干渉し合うのを、自分が嫌っていたと言うのに…。
今では、ルパンのことが気になって仕方がないというのだから、笑えてくる。
こんこん
起き出した後は、直接ルパンの部屋へ向かった。ノックをしたが、やはり返事はなく。またひとつため息をついて、勝手にドアを開けた。
「……ルパン?入るぜ。」
室内に入ると、山積みの本に囲まれたルパンが目に入る。自分が部屋に入ってきても、ちらりとも視線を寄越さず本を凝視するルパンに、何故かムッとする。
「おい…ルパン、返事くらいしたらどうだ?」
少し強めに告げると、黒い瞳だけちらりと動かし、そして元に戻す。
「おい!」
ムクムクと膨れる不快感に、つい大声を出してしまうと、ルパンは「うるさい」とだけ言った。
普段は自分の方が散々うるさいくせに、あまりな言われように苛立ちは最高潮に達した。
「……くそ………っ~~~!」
どうしたらコイツの興味を引ける?何が仕事の計画よりも勝る?苛立つ頭で考えても良い案は浮かぶはずもなく。
つい。
ほんの出来心で。
「抱いてくれルパン!!!」
と、言ったら最後、後々心底後悔するはめになった。
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ファーコン設定。ミステイクに口走ったがために、散々やられましたという感じで←
何か書きたくてベッドでぽちぽち。
[5回]
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