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=ホワイトチョコレート=
「次元ちゃ~ん♪」
今日も、俺はぎゅうと愛しのワンコに抱きつく。
でもこのワンコさんはくせものでよ・・・抱きついたからって、優しく抱き返してくれるだなんてないの。
それこそ、そんな日があったら、俺は幸せで昇天できちゃいそうっvv
「何だ、ルパン。」
「ん、愛してるーvv」
妖艶に微笑む次元ちゃん。ふわっと浮く大きな尻尾に、嫌がってはいないのだとわかる。
これで、ぶんぶん尻尾でも振ってくれれば、可愛いってもんなのになぁ~。
「残念だが、それはねぇな。」
きぱっと告げられる言葉。俺が何を考えてるのかだなんて、バレバレなんだから。
ホント、この奥さんには勝てない。まぁそこも魅力のひとつなんだけっども!
「んもうっ!次元ちゃんってば、可愛くないー!!」
「へぇ、そりゃ残念。それなら、お前さんが望む可愛い子ちゃんのところにでも行ったらどうだい?」
にやり、と笑って俺と視線を絡め合わせる次元。挑発的なその瞳は、”できるものなら”と語っていて俺の心臓はどくりと脈打つ。もう、俺を絡めて離さないこの男を、自分の好きに・・・・滅茶苦茶に乱してやりたくてたまらない。
でもそれは許されない・・・・この犬は、俺との駆け引きを楽しんでいるのだから。
俺だって、その駆け引きが楽しいと思う。突きつけられたゲームなら、受けて立つのが男ってもんでしょ?
ま、俺様だって負けてやる気はないけどね♪
「いつかさ、お前が俺にこう言う日が来たら、俺の勝ちだよね~」
心に思っていることを、突然言葉にする。
それでも、次元は怪訝そうな顔をしない。コイツは、そういう俺の気持ちとか全部読みとってるから。だからすごい楽なの。
「へぇ、聞いておこうか?」
にやにや笑っちゃって。負けるわけない、って感じね。
「俺にさ、他の奴なんかのトコに行かないで!俺だけ見て!抱きしめて!離さないで!って縋りながら言うの。」
ニッと笑みを作って、次元の顔を覗き込むときょとんとした表情。
あれ、珍しい。
「バカ・・・俺が言うと思ってんのか?」
驚いた顔が可愛い、と思ってたら次に吐き出される言葉は可愛げのないもの。
ほ~んと、たまんない!
「言わないような言葉を言わせるからこそ、燃えるんでしょ?」
「せいぜい頑張りなよ。」
「ところで、今日ホワイトデーなんですけど・・・。」
「何言ってんだ。バレンタインデーはお互いやっただろ?今日はいらねぇじゃねぇか。」
「でももらったんだから、お返ししなきゃね。ほら、礼儀礼儀。」
「俺は、今日用意してねぇよ。」
わかってるって。だからさ・・・・・
「俺が用意したから、一緒に食べよ?ホワイトチョコレート!」
「また甘い物を・・・・。」
「はいはい、黙って黙ってー。」
そう言って自分の口に咥えたチョコレートの欠片を、次元の口元に運ぶ。
唇が触れ合うくらいの距離で、お互いがチョコレートをカリっと噛んで。
「甘いねvv」
「・・・甘ェよ・・・・///」
目が合って、お互いがふふっと笑いあう。キスもしてないってのに、この気恥かしさが何とも言えなく、幸せで。
もう一度視線を絡めて、吸い込まれるようにお互いが唇を合わせた。
チョコレート何かより、ずっとずっと甘いキスをーー
Fin.
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あれ?アダルティ?(どこいった)
ルパン様視点だとラブーー!が前面に出ちゃって甘い甘い;;
こんなのですみません!!!!でも愛は詰まってますうううう(〃゚∇゚〃) vv
読んでくださってありがとうございました・・・・!!!vvv