[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
=キャンディー=
「次元、おいで?」
今日も俺を見ては、顔を真っ赤にさせて困ったように考え込む可愛い狼さんを、自分の元へ呼ぶ。
会った当初は、人間全てが嫌いと言うかのように全身で敵意を露わにしていた獣が、今では少しずつ自分に心を開いてくれているのがわかる。
けど、まだ俺が呼ぶだけで・近づくだけで身体を強張らせる次元に、出来るだけ優しくしなければと思う。
本当は、強く抱きしめて、深いキスをして、無理にでも自分のモノにしてしまいたい。
でも、怖がらせたくないんだ。
次元が、俺を怖いと思わないように・・・・俺は、お前が受け入れてくれるまで待つからな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・・・何だよ、ルパン。」
夕食を作ってくれていた次元が、そっと俺に近づいてくる。
最近では、ほぼ家事全般を覚え、俺のために一生懸命頑張ってくれる次元が愛しくてたまらない。
その可愛い口を塞ぎたい衝動に何度駆られても、俺はお前が好きだから我慢してるの、わかってるかな?
「ん、これやるな。」
次元に、丸くて小さな可愛らしいキャンディを見せる。
バレンタインデーで、次元がチョコをくれたからそのお返し・・・・のつもりだったんだけど。
きっと次元は、ホワイトデーなんて知らないだろうから、とりあえず俺の自己満足。
「くれる・・・のか?」
きょとん、とキャンディを見てはいるが、手を出してこない。
良く見たら、夕食を作っていたせいで、両手とも汚れてて。
次元自身もそれが気になってるのか、自分の手と俺の手にあるキャンディを交互に見てる。
どうしよっか?俺の手から、口に入れてあげても良いけど・・・・それも嫌だろうなぁ。
「んー・・・・次元、今食べる?」
「・・・・・ん。」
甘い物苦手なはずだから、すぐに食べたい、だなんて言わないと思ったけど。
とりあえず聞いてみたら、顔を逸らして、頬を染める次元。肯定の、言葉。
・・・・もしかして・・・・いや・・・・違う、よな?
淡い期待を持つ自分の気持ちを否定する。
でも、もし、もしもそうなら・・・・俺だって、我慢しないぜ?
「な、次元・・・・俺もちょっと味見したいんだけど?」
「・・・・・っ」
やっぱりダメか?でもこの反応に、自制心がぼろぼろと崩れていくのを感じる。
だって、やっぱり可愛いすぎでしょ、次元ちゃん?
どんどん顔が真っ赤になって尻尾とか耳がきゅううううって下を向いちゃってる次元の顔を、そっと覗きこんでもう一度呟く。
「ね、俺が食べさせて良い?」
にこりと優しく微笑んで。次元が怯えないように、そっとそっと囁くと。
「べ・・・別に・・・良いけど・・・・っ//////」
だって。(笑)
もう我慢なんてできるわけないし。俺はキャンディを口に含んで、可愛らしい唇にキスを贈った。
Fin.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2度目のキッス~♪(楽しそう)
前回のバレンタインデーが狼次元さん視点だったので、次はルパン様視点です。
どっちになっても甘い。笑
いつかちゃああんとくっつく日がくればいいな!と思いつつ!!
短くてすみませんでしたああああ・・・・!!
でも読んでくださってありがとうございますっ^^vv